自殺対策計画策定に際しての参考資料

◆地域自殺実態プロファイル
 現行の自殺総合対策大綱において、地方公共団体の地域自殺対策計画の策定を支援するために、国は自殺総合対策推進センターにおいて、すべての都道府県及び市町村それぞれの自殺の実態を分析した自殺実態プロファイルを作成することになりました。
 これまでは、社会的要因を含む自殺の原因・背景、自殺に至る経過を把握するために地域の自殺の実態を分析することは自治体の裁量に任せられており、各自治体が施策の推進の必要性などを鑑みて、独自に調査分析等を行っていました。今後は提供される地域自殺実態プロファイルを参考に、自治体が各地域の自殺の実態を把握することにより、自殺対策計画を策定し総合的な自殺対策を推進することが期待されます。
 ・地域自殺実態プロファイル
  ☆概要
  ☆参考資料集

地域自殺対策政策パッケージ
 自殺総合対策推進センターでは、自治体による自殺対策計画の策定を支援するために、地域自殺対策政策パッケージを作成しました。
 地域自殺対策政策パッケージは「基本パッケージ」と「重点パッケージ」から構成されています。基本パッケージは、ナショナル・ミニマムとして全国的に実施されることが望ましい施策群です。重点パッケージは、現行の自殺総合対策大綱で示されている重要な施策を勘案しつつ、地域において優先的な課題となりうる施策について、詳しく提示したものです。地域における自殺対策をより効果的に実施するために、自治体の地域特性に応じて、基本パッケージに付加することが望まれる施策群となっています。
 基本パッケージにおける基本施策は、いずれも地域における自殺対策を推進するうえで、すべての自治体で取り組むことが望ましい施策群です。なお、「SOSの出し方に関する教育」については、いのちや暮らしの危機に直面したときの問題への対処方法を、児童生徒の段階でライフスキルとして身につけてもらうことをねらいとしており、すべての自治体において早急に取り組んでいただきたいという趣旨で基本パッケージの中に組み入れています。
都道府県および市町村は、この政策パッケージを活用して、地域の実情にあった地域自殺対策計画を策定することが期待されます。